Internal medicine

内科診療

内科では、内科系疾患の原因究明・診断及びその治療を行います。
ヒトの病院では細かい科目に分かれていますが、消化器科、呼吸器科、循環器科、泌尿器科、内分泌科、皮膚科、耳鼻科、眼科、歯科、血液科、免疫科、脳神経科、心療内科などの様々な科目を内科で診療しております。

このような症状ありませんか

全身症状

  • 食欲がない
  • 元気がない
  • 飲水量が普段より多い
  • 発熱している

皮膚

  • かゆがる
  • 毛が抜ける
  • 皮膚が赤い
  • 皮膚が臭う
  • フケが多い
  • しこりがある

  • 口臭がある
  • よだれが出る
  • 口の中に腫瘍がある

  • 鼻水が出る
  • くしゃみをする

  • 涙が多い
  • 目が白い
  • 目やにが出る
  • 目を痛がる
  • 目が赤い

  • 耳をかゆがる
  • 耳や頭をふる
  • 耳が臭う

胃腸

  • 嘔吐
  • 便に虫が出た
  • 下痢
  • 便秘
  • 血便

尿

  • 尿が出ない
  • トイレにずっと座っている
  • 膿が出ている
  • 尿が赤い
  • 尿漏れ
  • トイレに何度も行く
  • 尿量が多い

呼吸器

  • 咳が出る
  • 呼吸が荒い
  • いびきが大きい

その他

  • おなかが腫れている
  • けいれん
  • 乳腺が張っている
  • 乳汁が出る

犬に多い代表的な疾患

循環器疾患:僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

心臓内部の弁に異常が生じる僧帽弁閉鎖不全症は、中年齢~高齢の犬に大変多い病気です。
早期発見、早期治療を行うことで大きく余命を延ばすことが可能ですが、日常生活でその初期症状に気づくことは難しいため、定期的な健診がとても大切です。
当院では、診察の際に聴診にて心臓の異常がないか確認をしております。心臓の雑音が聴取される場合は、追加検査としてレントゲンや超音波検査を実施し、さらなる精査を推奨しています。

治療

僧帽弁閉鎖不全症の治療で最も一般的なのは投薬治療です。
心臓の拡大を抑える薬や、不整脈を改善する薬などを使い、症状を緩和することを第一に考えた治療です。
ACVIM(アメリカ獣医内科学会)にて、心拡大が認められる症例に対し、投薬により心拡大の進行を抑制することができる発表されています。当院でも、レントゲンと超音波検査により、心拡大を認めるワンちゃんに対しては薬の処方を実施しております。
僧帽弁閉鎖不全症に対するもう一つの治療として外科的手術があげられます。逆流を引き起こしている僧帽弁を開胸手術により修復し、根治を目指す手術になります。
外科手術をご希望の方につきましては、当院より2次病院へのご紹介が可能ですので、ご相談ください。「手術をした方がいいのか・・・」など悩まれている方もまずはご相談ください。

皮膚疾患:外耳炎・アトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎・感染症

犬は皮膚が弱い動物なので、皮膚病はよく起こります。
細菌やカビなどが原因の感染性皮膚炎以外にも、アトピーやホルモン異常による皮膚炎・脱毛症も多く、適切な検査や長期的な治療が必要となることがあります。

治療

原因により治療法は異なりますが、感染症には、それぞれの原因に対して有効性をしめす薬の使用が一般的です。
皮膚の免疫力向上、アレルギー対策としての食事療法やシャンプー療法、減感作療法などもありますので、ご相談ください。

消化器系の疾患(異物誤食・膵炎・胃腸炎・大腸炎・免疫介在性腸炎・胆泥症/胆石などの胆嚢疾患)

幼少期は異物の誤食(おもちゃや人の食べ物など)、中年齢以降では胆嚢疾患や膵炎、高齢になると慢性的な難治性腸炎などが多く、嘔吐や下痢、脱水や栄養不良などの症状が表れます。

治療

消化器疾患ではさまざまな症状が認められ、特徴的な症状がないことも多いため、その鑑別が重要となります。当院での検査は注意深い問診や身体検査に始まり、血液検査や糞便検査、画像検査(X線検査、超音波検査、内視鏡検査)を実施することで、より正確な診断を下すことに努めています。その診断に応じて最適な内科治療・外科治療を実施しています。

腫瘍性疾患

腫瘍性疾患は皮膚腫瘍から消化管腫瘍、血液腫瘍、呼吸器腫瘍など多岐にわたります。腫瘍の種類によっても治療法は異なり、診断方法も様々です。
特殊な機械が必要なく針を刺す検査にて診断ができる場合もあれば、CT検査などが必要な場合もあります。

治療

腫瘍性疾患の治療方法は、腫瘍の種類や進行度によって異なります。主な治療法として、外科治療、内科治療、放射線治療の3つが挙げられます。
当院では、内科治療として注射薬を使用した抗がん剤治療や、内服薬による治療を行っています。放射線治療が必要な場合には、大学病院などの二次病院へのご紹介をさせていただいております。それぞれの治療法を適切に組み合わせることで、最善の治療を提供いたします。

眼疾患(角膜外傷・白内障・緑内障・ぶどう膜炎・瞬膜戦脱出(チェリーアイ)・流涙症)

ワンちゃんの眼疾患には、角膜外傷、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、瞬膜腺脱出(チェリーアイ)、流涙症などがあります。これらの疾患では、眼の充血や痛み、目を開けることができず眩しそうにする「羞明」といった症状が見られることがあります。
また、ワンちゃんが目を気にしてこすったりかいたりすることで、病状が悪化してしまうこともあります。眼疾患は早期発見と治療が非常に重要ですので、定期的に目のチェックを行い、異常が見られた場合は早めにご相談ください。

治療

眼の疾患に対する治療は、症状に応じて適切な点眼薬を使用することが一般的です。
例えば、緑内障には眼圧を下げる降圧剤、ぶどう膜炎や結膜炎には消炎剤が処方されます。細菌感染が原因の場合は抗生物質が効果的です。
また、角膜外傷には角膜を保護するため、ヒアルロン酸点眼などの角膜保護剤を使用します。さらに、症状や疾患によっては、点眼薬に加えて消炎剤や抗生物質の内服薬を併用することもあります。 瞬膜腺脱出(チェリーアイ)の場合には、外科手術が治療の選択肢となります。各疾患に応じた最適な治療を行い、ワンちゃんの健康回復を全力でサポートいたします。

歯周病

犬が虫歯になることはほとんどありませんが、歯周病の発生はとても多いです。
細菌によって歯が汚れてしまい、口臭が強くなることが特徴ですが、悪化すると食欲不振や顎の骨折等が起こりますので早期の治療が必要な疾患の一つです。
根尖膿瘍と呼ばれる、歯の根本に膿が溜まってしまい骨を溶かすことで鼻腔内や眼下の皮膚に蓄膿が認められ、鼻汁が止まらない、目の下の皮膚から膿が出てくるなどの症状が認められることもあります。

治療

まずは歯垢や歯石を取る治療をおこないます。軽度の歯肉炎の場合は、この治療で治癒できることもあります。
重度の場合は、抜歯が必要なこともあり、口腔内と鼻腔内が繋がってしまった場合は(口鼻瘻管)、歯肉に切開を加えて抜歯した穴を塞ぐ歯肉フラップ術が必要となることもあります。
口鼻瘻管により口腔内の細菌が鼻に流入し、膿性の鼻汁が止まらない場合は抜歯・歯肉フラップ術を行うことで治癒する可能性があります。

猫がかかりやすい代表的な病気

慢性腎臓病(腎不全)

猫は腎臓病がとても多い動物で、腎臓がダメージを受けて十分に機能しなくなる状態を「腎不全」といい、これが長期間続くと慢性腎臓病(慢性腎不全)と診断されます。
慢性腎臓病(慢性腎不全)は猫の老齢期での発症が多く、死亡率の高い病気です。

治療

慢性腎臓病では、一度障害された腎臓の組織が、治療により元に戻ることはありません。そのため、慢性腎臓病では、老廃物や毒素を血液中に貯めないようにすること、腎臓病の進行を緩やかにする治療が主体となります。
具体的には点滴治療(静脈点滴や皮下点滴など)や積極的な水分摂取により、脱水を予防すると共に、体内の水分量を増加させて尿量を増やし、老廃物の排泄を促します。
また、腎臓の負担を軽減させるための食事療法(腎臓食)や薬物療法(吸着炭や腎保護薬)などを行います。

糖尿病

糖尿病は人でよく知られている病気ですが、猫でも一般的な内分泌疾患です。
適切な治療コントロールと生活管理ができれば、日常生活を問題なく過ごせる疾患ではありますが、自宅での管理が重要となるため、飼い主様の十分なサポートが必要な病気です。

治療

血糖値を安定させるためにインスリン注射を打ち、適切な食事を選択します。 インスリン注射は基本的に1日2回行うため、飼い主様が自宅で注射を打つことになります。
飼い主様のライフスタイルなどにより、目標とする血糖値が異なってくるので、注射するインスリンの量、病院に血糖値を測定に行く頻度など、よく話し合って決定していきますので、まずはご相談下さい。
当院ではFree Styleリブレ(フリースタイルリブレ)と呼ばれる血糖値センサーを活用してご自宅での血糖値管理も実施しております。
従来、血糖値コントロールのために数日の入院管理が必要でしたが、こちらを活用することで自宅で血糖値の変動を見守ることが可能となります。

歯周病

猫は虫歯にならないと言われていますが、犬と同様に猫にも歯周病は多く見られます。
猫は歯みがきが困難であるため予防は難しいですが、猫用のデンタルグッズを上手に利用することで歯周病の発症を遅らせることが可能です。

治療

全身麻酔をかけて歯石を除去し、歯周ポケットに入り込んでいる歯垢も綺麗に取り除く処置を行います(=スケーリング)。ぐらつきがひどい場合は抜歯をし、できた穴は縫合します。
歯石を除去した歯の表面をつるつるに磨き(=ポリッシング)、口腔内を徹底的に洗浄します。

分離不安症

分離不安症とは、愛着がある対象との距離が離れ、強烈な不安感を抱くことによる苦痛を伴った種々の症状のことを指します。1匹になることに対してトラウマがあったり、精神的に自立できていなかったりすると、不安症状が激しく出ることがあります。

治療

基本方針としては、行動療法の一つとして留守に慣らすことです。慣らすといっても長時間の留守番をさせては逆効果です。数分程度の耐えられる留守番から、次第に数時間の留守番という形で、耐えられる時間を延ばしていきます。 薬物療法はあくまで補助的な治療ですが、人間や犬の不安症治療薬としてFDAより認可を受けているクロミプラミンを用いる場合もあります。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になることで全身の代謝が異常に高まる病気です。甲状腺は身体の代謝を調整するホルモンを分泌しており、この病気になるとホルモンの過剰分泌によって体の組織の代謝が亢進し、さまざまな症状が現れます。
主な症状としては、活動が活発になり落ち着きがなくなる、食欲が増しても体重が減少する、吐出(食後30分以内に食べたものを吐き戻す)が見られることがあります。
また、性格が攻撃的になったり、瞳孔が散大して目が大きく見えることもあります。さらに、頻脈、心肥大、心雑音が認められることもあり、進行すると肝臓の数値が上昇する場合もあります。

治療

甲状腺機能亢進症の治療には、外科治療と内科治療があります。
甲状腺腫瘍が原因で発症する場合、甲状腺の外科的切除が効果的なことがあります。
一方、内科治療では、甲状腺ホルモンの働きを抑える薬や、特別な食事療法による治療が行われます。

access 0453743985 line WEB予約
Access TEL LINE WEB予約 Page Top